バイナリーオプションでも所得があれば、確定申告、納税をしなければいけません。
もちろん、業種別に確定申告方法や納税の額が変わります。
給与所得の他に年に20万円を超える所得があったり、もちろん、本業としてバイナリーオプションで取引する場合も納税は必要です。
バイナリーオプションは金融取引です
バイナリーオプションは国内でも海外でも取引が可能です。
国内においてバイナリーオプションで得た取引は先物・オプション取引にかかる税金としてみなされるため雑所得かつ申告分離課税がかかります。
税率は20.315%です。
確定申告不要の場合
冒頭にも記述したように給与所得の他に年に20万円を超えなければ確定申告不要です。
経費を含むのでバイナリーオプションで20万円以上の収益があっても経費を含め結果的に所得が20万円以下になれば確定申告が不要です。
また、学生や主婦など扶養になっている方で家庭の所得が基礎控除48万円以下の場合に確定申告が不要です。
節税方法
バイナリーオプションの所得により課税されます。
しかし、節税も可能です。
先ほどご紹介した経費の他に損益通算、繰越控除により節税することができます。
ただ、損益通算と繰越控除については海外との取引所の利益には通用しません。
経費を計上する
経費については
・バイナリーオプションに関する情報誌や書籍代
・バイナリーオプションに関するセミナー参加、交通費など
・バイナリーオプションに関する接待交際費
・バイナリーオプションの取引に関わるパソコンなどの電子機器
・バイナリーオプションの取引にかかる手数料
になります。
ただ、バイナリーオプションの取引で繋ぐインターネットについては、明確にバイナリーオプションに関係することや取引の際に繋いでいる回線だと分からなければ経費として認められない可能性もあります。
また、これらの経費については領収書やレシートの保管が必要で、確定申告後も7年間保存することが必要です。
損益通算を行う
もしバイナリーオプションで失敗して損失が出た場合は、その損失金額分だけ「金融商品先物取引等に係る売買損益」や「商品先物取引等に係る売買損益」と損益通算が可能です。
バイナリーオプションで損失が出て、他の株など金融取引やFXなどの先物取引をして利益があれば、他の株など金融取引やFXなどの先物取引の利益からバイナリーオプションの損失を差し引き、所得を減らすことができます。
その逆も可能です。
損益通算できる金融商品先物取引等や商品先物取引等は、
・FX(店頭・取引所)
・日経225先物取引
・TOPIX先物取引
・くりっく365
・商品先物
・ユーロ円3ヵ月金利先物
などになります。
繰越控除を行う
繰越控除は、バイナリーオプションで出た損失をその損失が出た年から最大3年間、他の金融商品や先物商品で得た利益と相殺することができます。
もちろん、繰越控除を行っても所得があるのであれば確定申告は必要です。
海外取引の場合税金かかる?
海外取引の場合も国内取引所で得た所得と同じように確定申告が義務で、課税されます。
また、海外取引の場合は総合課税の区分になります。
もちろん、条件に当てはまれば確定申告も課税もされません。
確定申告不要、課税されない方
・年収2000万円以下の源泉徴収している会社員
・給与所得以外の所得(雑所得)の合計が20万円以下(海外バイナリーオプションを含む)
・専業主婦や学生など扶養になっており所得合計が年38万円以下の方
これらは一例であり、自分の職業などにより確定申告が必要だったり、課税される場合もありますのでしっかりと調べておきましょう。
確定申告書類を作るには
確定申告をしなければいけない場合、実際バイナリーオプションの取引状況をどのように申告すれば良いのか初めての方には少々難しいでしょう。
しかし、バイナリーオプションの取引において確定申告をするための資料を集めるのは簡単です。
バイナリーオプションをしているサイトにて取引履歴を印刷したりデータをとれば利益の資料は確保でき非常に便利です。
これが物販などをやっていれば仕入れにどこの領収書、商品を売った時にどこで売ったのかなど記入が面倒ですが、そのような面倒がないのがバイナリーオプションの良いところでもあります。